Plant M No.26 連作『げきじょうのひ』#0 序と云い切れズ #1 グラビティロスト
無事に千秋楽を迎えることができました✨
観にきてくださったみなさま
関わってくださったみなさま
とにかく本当にありがとうありがとうの嵐でございます!!
すぐに振り返りを、と思っておるのですが。。。
翌日4日に10時に岡山に行かねばならなかったので片付けが遅れて遅れてぇー!
(※「げきじゃ」に行ってましたー!そのお話はまた別にー!)
そんで今回は出演者が多かったので衣装の洗濯に時間がかかりましたな。
洗濯をして衣装を干しているのを眺めるのがとても好きでございます。
衣装とは、登場人物たちの皮膚だなと感じる。
登場人物たちがずらりと並んでいる。
ああ、人生だなと私は揺れる衣装をじっと見る。
中身は還っていったんだ。
皮膚だけを残して。
本番が終わってからのお片付けの時間が好き。
演劇は誰かの人生を生きることなのだとあらためて実感する時間です。
今回は、まだこれから続く作品の今現在のふりかえりです。
これからどうなっていくのか、私にもまだ未知の未知で未知ばっかり。
未知は怖い。
怖いねぇ。
とは言うても。
怖さを安心になんて変えられないから、 怖いから、怖いまんまいくのだ。
まとめきれずにぼんやりとツラツラと書き連ねます。
毎回、毎回、「できるかどうかわからんけど」という枕詞をつけて何かを始めます。
そりゃわからん。まだやってないから。
でもできたらいいな、というふっとした軽さで始める。
連作、できたらいいな。
この場所で。
なんでこの場所?
え、どうするの?
という声がする。
自分の中からも聞こえるし、自分以外の他者からも聞かれる。
うん、どうするんだろうねぇとヘラヘラする。
「できるかどうかわからんけど、できるんちゃうかなぁ」 とか言う私。まるであほやん。
そして実際に、なんとかなったりする。
決して「私」がやっているのではない。
それはいつだってスタッフたちがなんとかやってくれる。
それはいつだって俳優たちがなんとかやってくる。
最後にお客さんがその体を動かして劇場まで来てくれて、
そして結果的に、「できる」のだ。
本当に感謝しかない。
ただ、始まりのボタンは、Plant Mの公演ならば私しか押せない。
その自覚を持って。
ボタンを押した責任を私は持ち続けるしかない。
稽古場の中Bで公演をするとなった時に、
音響の金子さんと照明の皿袋さんはものすごく悩んでくれたと思う。
というか悩まざるを得ない。
難題だわ。
コンセントは、一個だけだから。
えっっっいっこ!!?
それを、どうする……?
それぞれが考えて、何かに行き着いて、仕込みが始まる。
中Bで公演をするのなら、楽器の生演奏で音を出して、家庭用照明(ひぐお得意の投光器とか)でやるのがきっと現実的。そんなふうに自分で考えて空間を作るのって、とても好き。
だけど私は中Bに劇場を出現させたかったのだろうと思う。
そうなった時は私の手には負えない。
それぞれのスタッフが、それぞれの最大を持ち寄ってともにクリエイションする。
それも本当にとっても好き。
『げきじょうのひ』は、物語の中で現れる場所や風景を舞台の上に置いたりはしないと思った。かといって、いつものPlant Mの「なにもない」空間でもない。
ツルコの背負い劇場を置くだけでいいかもしれないとも考えたけれど……
それもなんか違うと思った。
これは創作なのだ。
想像を一瞬の現実にする。
と、考えた時に、 あるイメージが浮かぶ。
楽屋が見える。
プロセニアム・アーチが見える。
観客が見える。
だからいつものやり方ではなく、デカデカとした作り物を置いた。
これからも、劇場でないところを劇場にしていくんだろうか。
劇場の中にさらに劇場を作るんだろうか。
#0 と#1 の稽古をしながら、なぜか#2 や#3 のことが浮かぶ。
今現在のクリエイションが、次のクリエンションを生んでいく。
なんて面白い連鎖なんだろうか。
ああ、そうか。
あの人はまたこうやって出てくるんだ、とか。
この人はきっとこんなところに行くはずだ、とか。
浮かぶ。
夢のワンシーンのように。
あるいは過去の記憶のように。
これはどういう現象だろうかと、私は私のなかで展開し続ける「げきじょうのひ」を観る。
始まりのボタン、押しました。
人間は不思議だ。
戦争を選ぶこともできれば、演劇を選ぶこともできる。
1人の人間の心のうちで、平和を祈りながらも、戦争への火種が消えることはないし、
戦争の火種を持ちつつも、平和を祈ることもできる。
人間は複雑なオートマチック。
また書き続けようと思う。
今回は久しぶりのロングラン。
can tutkuやcocoromiがあったころは、ロングランしかしたくなかった。
場所って大事。
週末公演なら気にならないことが、久々のロングランでソワソワした。
自分の場所以外のところでのロングランはソワソワするんだな。
ああ、アトリエが欲しい欲しいなぁ。
他の人たちも使えて、そこでPlant Mのアカデミーもできて、ロングランもできて、ねぇ。
そんな場所をお持ちの方、ぜひひぐちまでご連絡くださいなー!
さて長くなりましたので、役者紹介はふりかえりその②に続いきます✨

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