『ムゲンとカギリ』ふりかえり&『げきじょうのひ』とのつながりから俳優紹介まで✨

 『ムゲンとカギリ』無事にご招待公演が終わりました✨

観に来てアンケートを書いてくださったみなさま、本当に本当にありがとうございました!
とってもとってもたくさんアンケートを書いてくださって感謝です✨ 
21日に雲南に参りましてあっという間。。。
うん? でもやっぱりゆったりだったかなぁ。 
雲南の時間はいつも不思議に流れていきます。 
 
「お稽古でいいんですよ」という小さな巨人大原の言葉から始まり、
気がついたら、「あれ、公演やん?」とこれもまたゆったりと変化する流れ。
前日28日の稽古場で、誰もがこの感覚になり。
 
「あれ? なんだかんだ言ってもやっぱ公演?」
「あれ、稽古じゃなかった?」
「あれ、稽古場発表じゃ?」
「あれ、いつのまに?」
「ご招待公演って、あれ、公演だ・・・」
 
ふと、みんな大原さんを見る。
 
「稽古場発表だよぉ、でも、ちょっとチラシを作っただけだよぉ」 と、静かに笑った。
 
さすが小さな巨人です。
なんか気づいたらこうなってる。
それが大原さんのすごいところ。
ひぐ毎日ひたすら稽古をするだけ。 
そしたら公演になってた。
大原の大海原の波に身を任せる、みたいなものでしょうか。 
大原さんのような人々のおかげで公演をしていることって、私はとてもたくさんある。
というか結構そればかりのような気もする。
ありがとう。 
 
さてさて。
『ムゲンとカギリ』のお話がどこから始まったのか。
『ムゲンとカギリ』は『げきじょうのひ』から増えたシナプス。
 
劇場背負う背負い劇場屋のツルコ。
そのツルコに拾われた赤ん坊まぼろ。
ツルコはお芝居をするけれど、まぼろはお芝居をするような気がしないな……
と、『げきじょうのひ』は私の頭の中で展開し続ける。 
 
『げきじょうのひ』の稽古をしながら、ふと、思ったこと。
もしかしたらまぼろは、希望の家に行くんじゃないだろうか。
そこでたくさんの子供を救うんじゃないだろうか。
何年も何年もかけて。
そんな仕事をずっとずっと続けていくんじゃないだろうか。 
まぼろはお芝居はしないけれど、日常の生活の中で、 
救われた(とはどんな意味かはまだわからないけど)たくさんの子どもたちに、
ツルコのお話をするんじゃないかしら。
夜眠る前の添い寝のお話のように。
 
そしたら子どもたちにとっては、ツルコは存在するようなしないような、
物語の中の登場人物になるのかなぁ……
 
劇場背負う背負劇場屋。
 
まぼろが語るツルコの話を聞いて。
そんな職業に憧れて、
「なりたーい!」という子どもがちらほらいてもいいんじゃないかと思った。 
 
まぼろに救われたたくさんの子どもたちの中のひとりが、
本当に背負い劇場屋になって、
街から街に旅をして、
お芝居を見せる物語があってもいいんじゃないかと思った。
 
「まぼろばあちゃんのお話に出てくる背負い劇場屋になってみたい」
 
と、その子は言ったのかもしれない。
 
『げきじょうのひ』から、すごくすごく時間が経って始まる『ムゲンとカギリ』
『げきじょうのひ』は戦火まっさいちゅうの物語だけれど、 
『ムゲンとカギリ』は戦火ははるか昔になっているような気がする。
そうあって欲しいと、私が思っているのだろう。 
 
『げきじょうのひ』と『ムゲンとカギリ』はそれぞれ完全独立したお話だけど、
なにかがどこかで繋がって関わって影響している。
人間の営みのようだなと思う。
 
『げきじょうのひ』は、きっと間口は狭い。
観劇という意味での間口。そもそも、常軌を逸した人しか出てこない。 
うん、そうなのよね、と自覚を持って私は常軌を逸して創作をしている。
 
反対に、『ムゲンとカギリ』は最大間口を広げてみようと思った。
読んで創って楽しもう実行委員会の名のもとに。
私でも広げられるのかしらと、試みてみようと思うのです。
 
今回は、その始まりのご招待公演でした。
てなわけで、俳優紹介です。
 
背負劇場屋 大原志保子さん 
誰よりもイケメン。心意気も生き方も。器が大海原。「なんとかなる」と本気で思っているから、いつもなんとかする。今回の役どころもあると思うのですが、大原さんが土台を支えてくれると、他の俳優さんたちが安心して自由になっていく、ような気がした。小さな巨人って、そうか、大原さんは柱なんだな。雲南のお芝居をする若い人たちが、たくさん大原さんと出会えるといいなと思う。
 
ムゲンの猫 石原加弥子さん
 
去年の『HOMETOWN』にも出演してくれました。今年も引き続き参加。
言葉と体と心と脳、全部をフル回転するということは、人間を「生きる」ことで。どんなモノゴトでも同じだけど、演劇はより「生きる」ことそのものに近づく芸術なのだと思っている。去年はどんなふうに伝えたらかやちゃんが回転しやすいかを、私が掴みかねていたように思う。今年は、あ、回転しはじめた、、、!!と、感じた。 それは、私がどうとかではなく、かやちゃんが自分自身で回転し始めたからだと思う。力強さをね、感じました。
 
少年カギリ 熱田優雅さん
熱田くんも去年の『HOMETOWN』にも出演してくれて、今年も参加。
ご自身の演劇の団体のお名前が「漢祭」だそうで、あ、そうか! と私は納得した。
太陽みたいに燦燦。清々しく。いさぎよい。熱田くんを表す言葉。でももっとぴったりなやつがありそうで思いつかないと思っていたところに、漢祭! そう、彼は男じゃなくて漢なのだ!
2018年、木次線のお芝居に参加してくれた高校生のころ。
卒業まちが。それぞれが進学や就職で島根から出ていく。
本番が終わって「熱田くんは?」と、わたしは何気に聞いた。
 
ぼくはここにいます。
 
と応えたあの高校生のころから、そういや彼は漢だったんだな。
すごいな雲南。
ちゃんと未来があるね。 
 
ムテキ いたがき。さん
今となっては、大原さんともっとも舞台をともにしている雲南の俳優さんなんじゃないかしら。彼女は自分の納得しないことは絶対に譲らない。言われたことそれ以上の何かじゃないと自分自身を許せない。自分を追い込んでいくからそれが彼女のオリジナリティになっていく。
いつだったか、「いたがきちゃんはもうベテランだよ」と言ったことがある。
「いやだっ!」と即答してくれた。明確なお返事。おもろい。  
今回気がついたことは、いたがき。ちゃんは「静」の中に「動」を 内包することがとても得意なんだなと思った。
 
もうひとりの演者 ピアニカ奏者 ふくしましょうこさん
大原さんとともにペアを組んで、絵本の読み聞かせをしていらっしゃったのを何度か拝見したことがありました。大原さんの呼吸やセリフ 、動きに音をのっけて。決めるというよりかは、音楽のセッションのように二人でやり取りしているのがとても印象的でした。生演奏してもらえたらねー、と大原さんと話していたことが実現しました。作曲の大畑せんせとしょうこさんの会話は、「わぁ、音楽家たちの集いだなぁ」とひぐはドキドキしちゃいます。お芝居の中で楽曲を自由に使えるようにと、大畑せんせは様々な工夫を凝らしてはります。しょうこさんはそのメロディを使って、俳優たちと会話をしている。だからもうひとりの演者なのです。
 

今回はね、ご招待公演ということはですね、つまりチケット収入はなく、助成金も申請していなく、、、そんな状況にもかかわらず、ご参加くださった俳優の皆さん、スタッフの皆さん、本当に感謝です。ありがとうございます。(あ、写真には大畑センセはご不在です)

いつも運営のことが深く考えおよばずのワタクシとはちがって、大原さんと多賀さんは冷静で、次回の公演に繋がることを踏まえて今年は進めていきましょうと考えをまとめてくれました。なので次回公演は倍増を目指すのだー! 

缶バッチ(前日の夜中にもっちーさんが思い立って作成してくれたのが完売!!)と、
LINEスタンプをご購入くださったみなさま、本当にありがとうございます!
小さくてもわれらの資金源でございます!
ありがとうございます💖
 
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読んで創って楽しもうと実行委員会は地元のみなさんで構成されておりまして、
地元ってすごいなぁと感じた始まりの3年前✨
今回もたくさんお手伝いありがとうございました。 
感謝です!ありがとうございます!
 
来年もまた参ります✨

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