『しさくするげきじょう』ふりかえり 何をやったのかもふりかえり

4月25日(木)から29日(月・祝)の5日間ワークショップ、『しさくするげきじょう』をふりかえります✨ 

参加してくださたった皆さま、本当にありがとうございます。
ご協力くださった扇町キューブさんにも感謝です。
そしてスタッフのみなさんには今回、もうね、本当にむちゃぶりをしました。
ありがとうございます✨

ワークショップはいろんなところでやっておりますが、今回のような5日間のながーいワークショップは初めての試みでございました。初めてなので、ワークショップに参加してくださったみなさんにアンケートをお願いしました。一度やってみると改善点も見えてくるので、迷ったら、やる、でございます。
 
WSが終わった後に、皆さんと振り返りをした時に、
「事前に何をやるのかを知りたい」というお声をもらいました。
はい! 今回、試作しましたので、次回からはがっつりご案内できそうです。
 
「ハードだった」という意見もあり、
「ハードと分かっていたので休みを取りました!」という意見もあり。
「本番までやるとは思っていなかった」という意見もございました。
ええ、本当に。贅沢ワークショップでございました。 

ざっくり振り返りますとこのようなスケジュール✨
1日目。19時から22時。
初めましての皆さんですので、自己紹介ワークショップから始めました。
二人一組で10分お話ししてもらいます。終わったら、白紙のカードに相手の印象を描いてもらいます。言葉でも、絵でも、なんでも。それを2回しました! 自分のことを書いてくれたカードが2枚ずつ生まれます。こんな感じ。
こちらのカードは5日間ずっとホワイトボードに貼っておきました。
このように。
WS終わりに、これは自分のことだなぁと思うカードを持って帰ってもらいました💖 
みなさん、絵が素敵でした。
 
テキストは事前に数日前にデータでお送りしておりましたが、紙面でお配りしました。
 
繋がりのない、断片的な会話の8シーン(1シーンにつき、A4用紙1枚分)
モノローグが9つ。
 
1日目のメインは、「台詞の覚え方」台詞の可能性を狭めないために。  
本をただ真っ直ぐ読んでみる、というのもやりました。

この中から、やってみたいシーンを2つ(やりたい役)と、
やってみたいモノローグを1つ、選んでもらいました。
 
1日目が終わって。
演出助手希望の参加者さんにシーンの構成をがっつりお願いしました。
断片的なシーンとモノローグを構成して、1本の上演台本にしてもらいました。
夜、眠らずに構成してくださいましたのよ。
なんとっっっ!!
構成する時に構成の意図も教えてくださいとお願いしたら、
しっかりした意図で素敵な構成をしてくださいました。
 
2日目。19時から22時。分析と解釈。発語する。
1日目と2日目が急ぎ足だったなぁと振り返って反省するひぐでした。
次回は、2日目はもっとがっつり分析と解釈だけをしよう。

3日目からはもうお稽古が始まりました。 
お稽古とは、「聞くこと、見ること、感じること、伝えること」
それが思索なのだと思う。
13時から18時のお稽古。
夕食休憩を挟んで、19時から21時30分まで再びお稽古。

これも反省するひぐ。
1日目で台詞の覚え方、2日目で分析と解釈。
次回は、3日目にお休みを1日いれようと思いました。
台詞をゆっくり覚えてもらうために、1日OFFを挟むことにしよう。 
 
4日目。稽古とスタッフ見せでございます。
10時から13時のお稽古。
昼食休憩を挟んで、14時から18時までお稽古。
参加者さんは解散。その後スタッフさんが仕込みは始めます。
 
5日目。11時30分から、衣装を着てお稽古開始。
場当たりという名のランスルー(舞台監督の都嬢が命名)
問題がなければそのまま止めずに続ける場当たりということです。
14時からゲネ。
18時から本番となりました。
本番が終わり、スタッフさんたちはバラシをしてくれている間、
こちらでは振り返りをしておりましたら、バラシの方が早く終わりましたとさ。

試作、思索、詩作、いろんなしさくができたらなと思って始めます。
本番が目的、ではなくそれまでに至る過程を重視したいと思っています。
もちろん、誰かが観てくれる本番はとても大切。
本番のために稽古があるのではなくて、
 
「聞くこと、見ること、感じること、伝えること」 をしている稽古が、
ただ積み重なって本番になったらいいなと思います。
 
台詞を覚えるひとつが、何か決め込んでいないか、思い込んでいないか。
相手と対峙する時、何か決め込んでいないか、思い込んでいないか。
今、自分が何を感じているのかを見過ごしていないか。 
上手くすることよりも感じること。
繰り返して失敗しないことよりも発見すること。
相手をちゃんと見るために、まず自分を見る。
 
何を感じたか。
心がどう動いたか。
台詞はその心に乗せるだけ。
説明しない。
 
お芝居は、絶対に本番でしか成長できないけれど。
そのために、思索するお稽古がきっと必要だと思う。
 
「しさくするげきじょう」を試みて私自身が分かったこと。
参加してくれた皆さんからの声も聞いて分かったこと。
 
これは自分を知るためのものかもしれない。
 
このままでいいんだろうか、とか。
これで良かったっけ、とか。
体も心も慌ただしい、とか。 
お芝居ってどうやるんだっけ、とか。
 
立ち止まって考えたい時。
でもただ一人で考えると余計に落ち着かない時。
 
アドレナリンで乗り越えるのではなく。
 
聞くこと、見ること、感じること、伝えること。
しさくすることで糧にする。
俳優であることの土台を強くする。 
 
「しさくするげきじょう」はPlant Mのアカデミー、そんな場を作っていけたらなと思う。
 
協力してくださる劇場さんを探しております!
どうぞよろしくお願いします!
そして、あそこの劇場さん、きっと協力してくれるよ!
などの情報ありましたらぜひ教えてくださいませー!

次回からは、参加者募集の際、スケジュールや内容を記載いたします✨

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