Plant Mのホームページに記載した内容と同じものですが、ブログにもアップします。
少し長くなりますが、今回、彩雲リーディングをしようと思った経緯から説明したいと思います。
2023年12月6日(水)
彩雲リーディングに関わってくださった皆さんへ送ったメールを最初に記載します。
彩雲リーディングに参加してくださったみなさまへ
ご無沙汰しております。ひぐちです。皆さま、お元気でいらっしゃるでしょうか。
このメールは、過去に一度でも彩雲リーディングに参加してくださった方にお送りしています。
彩雲リーディングは10年間という時間の区切りで2021年にラストを迎えました。
本当にお世話になりました。ありがとうございます。
皆さん、ご存知のように、彩雲リーディングに10年間出演してくださった蟷螂さんが10月24日に永眠されました。
それから一ヶ月ほどすぎた頃突然に「彩雲リーディングを一回だけ復活しよう」と思いました。
これは東日本大震災のチャリティリーディングではなく、10年間、出演してくださった蟷螂さんへ捧げたいとひぐち個人が思ったことです。訃報を聞いてから、どこか宙ぶらりんである自分のためであるのかもしれません。
彩雲リーディングの形式を取ることで、公演の筋道がややこしくなったりするかもしれないなと思いましたが、蟷螂さんと一番関わったのは、やっぱり彩雲リーディングだったので、この公演形態を選ぼうと思いました。今回はチャリティーでもないので、無料にしようと思っています。募金を募っても、はて、どこに寄付をすればいいのかピンときていなくて……まだそこまで詳しく詰めきれていないこともあり、あやふやで申し訳ありません。
もし、2024年3月20日(水・祝)、たまたまスケジュールが空いていて、出演してもいいよと言ってくださる方がいらっしゃったらとても嬉しいです。そしてもし、ひぐちと同じように宙ぶらりんの方がいらっしゃったら、ちゃんと立ち止まって見送る演劇の時間を一緒に過ごしてください。私は演劇しかできないから、それをしようと思います。
ご連絡いただければ幸いです。ひぐちより
2023年12月にメールを送り、3月20日が空いている方々から参加のお返事をいただく事ができました。
当日の参加はできないけれどもお返事をくださった皆さま、ありがとうございます。
作品を上演することを快諾してくださった作家の皆さま、ありがとうございます。
そうして年末を過ごし、年が明けた2024年1月1日月曜日に能登半島地震が起こりました。
蟷螂さんが最後に暮らしていた富山県も揺れた。
そして私はじっと考えて。
追悼のための彩雲リーディングを一回だけ復活しようと決めていたそれを、
無料公演からチャリティにしようと決めた。
どこに寄付するのが一番いいのだろうか。
東日本大震災の時もどこへ寄付するかをずいぶん考え、最終的には福島の子ども保養プロジェクトになったのは、今すぐのための何かよりも、長い支援を考えてのことでした。
能登半島地震へのチャリティはどこに寄付するのが長い支援に繋がるだろうかと考えて、
「国境なき劇団」にしようと思う。
「今すぐ」であれば、他のところへ寄付した方がきっと良いのかもしれない。
眠ること、食べること、体を清潔に保つこと、安全であること、
それが何よりも一番重要だから。今ある命を保護すること。
私はそれを、今は、個人ですぐにできると思った。
東日本大震災の時は、それさえもできずに呆然とするしかなくて。
私ぽっちのお金を寄付したところでどうなるのだろうか、それをどうしたらいいのかも、
あの時は本当に何も分からず。
というか、寄付しかできないのか表現者であるならばなにをするのだろうかと、
そうして彩雲リーディングという形になったのでした。
あれから10年以上経った今、その頃には存在しなかった団体が生まれている。
被災した土地は長い時間をかけて復興していかなければならない。
その時に、その土地に暮らす人々の心のケアはとても重要だと思う。
きっと表現者はそれを担える。
だからこそ、被災した表現者を支援することは、その土地を支援することに繋がる。
私は想像と表現を支援したい。
別の角度からの、命の保護であると思うから。
彩雲リーディングという表現をすることで集まった金額を「国境なき劇団」に寄付をして、
それがどのように被災地に広がっていくのかを見つめていこうと思うのです。
今までの経緯を踏まえ、蟷螂さんのことを偲び、この考えに賛同してくださるなら幸いです。
樋口ミユ
国境なき劇団からのメッセージをもらいましたので、こちらも記載します。
2024年元旦。
能登半島を震源とする大震災が発生しました。
発災後まもなく事務局メンバーでミーティングを重ね、能登半島地震の情報共有、能登、金沢をはじめ石川県の演劇人、劇場関係者と繋がるべく各方面より情報を集めてまいりました。2月に入り、能登演劇堂、金沢21世紀美術館、金沢市民芸術村の関係者の皆さまと繋がることができ、2月8日にオンラインでお話をさせていただきました。
今、被災地域では、被災された皆さまの健康と命を守ること、生活再建が最優先されている状況です。舞台芸術に関わるわたしたちの出番はもう少し先となりますが、必ずその時はやってきます。そしてその時には、動くための人と資金が必要となります。今はまだ具体的な用途は決まっていませんが、能登半島地震からの復興のために使わせていただくことをお約束し、このたび「彩雲リーディング」の皆さまからのご寄付を国境なき劇団にお預かりさせてください。
具体的な活動内容が決まれば、その活動のためにお預かりした寄付金を使わせていただき、「彩雲リーディング」樋口ミユ様にご報告させていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
国境なき劇団
蟷螂さんへ『彩雲リーディング2024』能登半島地震チャリティリーディング詳細
出演
イシダトウショウ
出口弥生
出口ここね
ののあざみ
中野聡(声の出演)
橋本浩明
三田村啓示
吉川貴子
ギター演奏 近野次郎
作
稲田真理
サリngROCK
棚瀬美幸
高橋恵
遠坂百合子
ナカタアカネ
芳﨑洋子
竜崎だいち
詩 出口弥生
構成・演出 樋口ミユ
スタッフ
徳永のぞみ
長岡未來
イシダトウショウ
出口弥生
出口ここね
ののあざみ
中野聡(声の出演)
橋本浩明
三田村啓示
吉川貴子
ギター演奏 近野次郎
作
稲田真理
サリngROCK
棚瀬美幸
高橋恵
遠坂百合子
ナカタアカネ
芳﨑洋子
竜崎だいち
詩 出口弥生
構成・演出 樋口ミユ
スタッフ
徳永のぞみ
長岡未來
日時
2024年3月20日(水・祝)
19時開場/19時30分開演
※終焉時間は20時30分頃となります。
場所 一心寺 南会所
※住所 一心寺 南棟(大阪市天王寺区逢坂2丁目7)
各線天王寺駅からお越しいただけます。
一心寺・四天王寺方面、谷町筋を北へ徒歩 10 分。 一心寺シアター倶楽のすぐ近くです。
料金 前売・当日ともに1000円(3月1日から予約開始)
※国境なき劇団に寄付します。
※お席に限りがありますのでご予約をお願いします。
チケット予約 シバイエンジン
QRコードはこちら↓
コメント