2022年を振り返るために

ここ数年、毎年やっていることがあります。
去年の日々の日記を見返して、気になるワードを抜き出して書く。
ありがとうを抜き出して書く。
本当は年末から年始のお休みの間にやろうと思うのだけれど、
いつもいつも、結局1月末までかかるという作業です。
 
というわけで、2022年の振り返りがようやっと終わりました。
ああ、たくさんだった!! 
いっぱいありがとう言うてたわたし。
今年は、書き出し用ノートを別に用意するということを思いつきました。
日々の日記と分けることができて、便利。
白い小さな四角い分厚いミニノート。
すてきね。

その日のことは、その日のうちに。
「今日」を今日のうちに終わらせたいなと思って、日々を書き留めています。 
なにもかも書き出す。
うれしいことも。
むかつくことも。
悲しいことも。
楽しいことも。
なにもかも。
モヤっとすることも書く。
とくにモヤモヤは、ほっておいたらよく分からなくなっていくので、
いったん、見つめてみる。
言葉にしてみる。
ああ、そうか。
そういうことなのか、わたし。
と、腑に落ちる。
こともあるけれど、
そうでないことも多々ある。
腑に落ちなければ、ちょっと放置しておく。 
そしたら数日後とか、何ヶ月後とか、何年ごとかに、
 
ああ、そうか。
そういうことだったのか。
そんなふうに感じていたのか。 
わたし。
 
と、気づく。
 
気づくためには、日々を見る時間がいるのだと思った。
 
日々の日記を見返すと、
だいたい笑える。
泣けることもある。
いやー、そんなことで悩まなくても、
と自分に突っ込むばかりなり。
 
ある日に書いたこと。
 
「デン・BLACK という人物が夢に出てきた」

なんじゃそりゃ。
見返して思わず笑う。
いつか戯曲に登場するかもしれないな。
夢に見たことは案外たくさんセリフになっている。
 
日記を見返すのも、夢を見返すのも、面白い。
たった1年の間に、忘れていることがたくさんある。
へぇ、わたし、そんなことを書いていたんだ。
そんなことを考えていたんだなぁ、と。
自分のことなのに、
なにも分からない。
けれど本当は全部わかっているけど。
人間は、本当に不思議だ。

2022年の抜き出しの文章をいくつか。
 
1月12日
黙ること。うしろめたさは、やたらとおしゃべりだ。
 
1月29日
思惑を隠して集まると、エゴイズムの巨人を生み出す。
 
2月9日
亡霊をつくるのは恐れ。
 
2月27日
コドクであるがコドクでないこと。
 
3月30日
よし、遊ぼう
よし、ぐちろう
よし、悩もう
よし、休もう
よし、食べよう
よし、眠ろう
よし、仕事をしよう
選んで決める。
 
5月27日
自分の体(肉体)は
持って生まれた財産だと
本当に気づいた。
 
6月1日
自分をとことん許したら
相手のことも許さざるをえない。
 
7月29日
問題は、「モンダイ」と思っている私がいること。
 
8月19日
この世界はさかさまにできている。
創作という鏡によって反転する。
ひとでなしの私でさえ、創作によって愛にいきつける。
 
9月9日
ひとりで鍛えて、みんなで戦う。
 
10月30日
尊敬はするけれど心酔はしない。
 
10月31日
作品は生きている。
人間のように。
だから乱暴に作品を扱ってはならないのだ。
 
11月16日
群の記憶。
「人間」であること。
「私」であること。
私はXXという群であり、
樋口ミユという個人でもある。
 
11月30日
おせっかいは、相手のためをよそおった私のためだと気づく。
 
12月17日
9才という境目を知る。

2023年も、日々、書いて、留めて、見つめてみる。

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