子どものころぬいぐるみを抱っこしていた

子どものころ、ぬいぐるみに埋もれておりました。
ぬいぐるみ好きは多いと思う。
風邪をひいたときとか、抱っこして眠っていました。
なんであんなにぬいぐるみばっかり抱っこしていたんだろう。
ぬいぐるみ包囲網をお布団のまわりに作っていました。
友だちがいなかったわけでは、ありません。
いつから、ぬいぐるみを抱っこしなくなったんだろう。
ぬいぐるみ派じゃない人も、なにかあったと思う。
お気に入りのもの。
いっつもいっしょにいたのに、
もう名前が思い出せません。
 
『Beautiful Land』は、ちょっと未来のおはなし。
だけど、ありえないとは思えない。
ぬいぐるみを抱っこしていたことが、
ちょっと未来にはこうなるかもしれないおはなし。
友だちコレクションが、もっとリアルになるかもしれない未来のおはなし。

リコは、ニコという友だちを作った。
creatureというアプリだか、システムだか、そういうのを使って。
決して自分を裏切らない友だち。

ママ役の光子さんが、
 
「わたしにとって、リコちゃん(大竹ココちゃん)がcreatureだと思うんです」
 
おお、ああ、なるほど、そりゃそうだ!! 
 
「だから、いま、夫への執着、というより、リコちゃん(子供)への執着の方が強くなっていて、それでいいんだろうかと考えていて……」
 
それで、いいんだと思った。
 
ママが囚われているのは、「執着」
自分を捨てないように、捨てられないように。
その対象人物が、夫から始まったのにいつのまにか、リコになっていたとしても、
テキストをより深めていった結果なんだと思う。
 
それが光子さんのママなんだと思う。
 
テキストに書かれていることの奥の奥に「執着」がある。
と、俳優が創りあげてくれる。
 
それがとてもとても、面白い。
わたしは、帰り道にふと思う。
わぁ、お芝居って楽しいなぁ。

通し1分前の瞬間。
ピンと空気が澄んでいる。
 
残席少なくなっております!!
どうぞお早めのご予約を❤️
12月
25(土)14時
25(土)19時 ▲※残りわずか
26(日)14時 完売です

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