『Beautiful Land』振り返りとともに、そして皆様、どうぞよいお年を❤️

無事に終わりました。
本当にこの年の瀬に観に来てくださってありがとうございます。 
ウォーフで公演が無事に出来たことに感謝です。

写真をPlant Mのホームページにアップしました。
 
 
写真撮影は伊藤華織さんです。

 
noyRとの創作は、いつも議論から始まります。
かっちり議論というよりかは、雑談めいたものから始まったりして。
ああ、録音しておくべきだった!という議論に発展していくから面白い。
そもそも『Beautiful Land』も、
はじまりはトモダチコレクションだったような気がします。
トモダチアプリがあったら使うか?
とか。
いろんな話を聞く。
そういえば、『あらわれるげきじょう』も話すことから始まった。
いろんな人の、いろんな思いを、たくさん聞いた。
 
「例えば、7Gくらいになったらどうなるか」
 
どんな未来になるのかに興味があるわけではなくて、
どんな未来になろうが変わらない人間の内側を考えてみたかった。

演劇が面白いなぁと思うのは、
戯曲を書いて、
演出プランを考えて、
稽古場で俳優たちと稽古をしていくと、
書いたはずのわたしが知らないことがたくさん出てくる。
なぜそう書いたのか。
本当に分からないことがある。
そもそも人間は、なにもかも把握なんてしてない、
 
と、思っている。
 
わたしがただ忘れっぽいだけかもしれない。 

でも、なかなかの確信を持ってわたしは思う。
 
俳優の脳と肉体を通すと、
戯曲は劇作家を超えてどんどん深く広くなっていく。 
俳優が深く深く掘り進んでいくのだ。
肉体があるからそれをする。
 
そして今回は、身体を強化する踊るもののミッチーと、
音を強化する奏でるものの黒木さんの存在が、
また分厚い空間を作ってくれたのだと思う。
俳優なのに、テクニカルでもある。
舞台上のレイヤーを増やしたみたいな感じ。
だから分厚いと思ったのだ。

みんなそれぞれが、この物語を分厚いものにしてくれる。

ああ、そんな方法があったんだ。
そんな考えがあったんだ。
そういう解釈をしたのか。
そんな言葉の色で発するのか。
体の内側で動く登場人物の内面が鮮やかに見える。
きっと、「な、な、なんだこのほんー!!」と困ったことはいっぱいあったと思う。
 
この初演があるから、
きっと再演はもっと広がりを見せる。
いつもいつも思う。
あと10回、本番したい。 
20回でもいい。
本番にしか分からないことがある。
再演推進派なので、再演を繰り返し繰り返して、
螺旋で成長しながら進んで行きたいものでございます。

戯曲は人の形をしている。
そこに神経を通すのは、俳優なんだ。
考えたことが、神経を作る。
演劇は人間の新しい回路を作ることだとやっぱり思う。 

この公演に関わってくださった皆様へ。
本当にありがとうございました。
感謝します。

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