ひぐちは雲南には訪れずに、おしばいをひとつ、作り上げてしまいましょう。

Plant M No.18『あらわれるげきじょう』雲南公演について

 

とおくてちかいおしばい。

ひぐちは雲南には訪れずに、おしばいをひとつ、作り上げてしまいましょう。

 

Plant M No.18『あらわれるげきじょう』

というのを去年から企画しておりまして。

2021年のPlant MのNew Work、つまり新作。

俳優たちのレパートリーが作れないものかと考えていたのでございます。

コロナ禍で、人数少なく、俳優たちだけが集まったら出来る、

そんなお芝居を考えられないかなと。

だからテクニカルは衣装だけ。

俳優がその衣装を着たらもうどこでも劇場になる、というのを考えたのです。

これから毎年1回は俳優たちが、

「あ、今、演れるな」と思ったらすぐさま上演する。

一番初めに作るときにひぐちはいるけれど、

その後からはもう俳優たちだけで上演していくスタイルができれば、

一番フットワーク軽くなれるんじゃないか、と。

俳優たちのレパートリーになるように、

戯曲を書く前に俳優たちとzoomでお話をして、

たくさん聞いて、

たくさん話して、

そこから戯曲を考えてみました。

雲南と、仙台での試みです。

どちらも同じタイトル『あらわれるげきじょう』

でも中身は違う。

書いてみて、結果的に双子みたいな作品になったけれど。

まずは雲南公演についての詳細です。

(仙台公演は後日情報を解禁いたします)

さてさて台本も出来上がり、

衣装も出来上がり、

あとは稽古を始めるだけだー!

では、あるのですが・・・

俳優の大原さんといたがきちゃんとzoomで何度か会議を重ねました。

東京や大阪で活動しているひぐちが、今、大きく県を越えて島根雲南を訪れることについて。

去年、企画を考えたときには9月1日から稽古開始予定で、本番は9月19日、20日。

去年の9月10月が少し穏やかだった記憶から9月にしたのかもしれない。

でも去年と今年は大きく変化して。

さて、どうする。

雲南在住の人たちだけでお芝居をするのと、

そこに他県のひぐちが加わるのでは、大きな違いがある。

今、正直、ひぐちは行かないほうがいいだろうと、

そうすると中止がチラつく。

そんな時大原さんが、

「はじめから終わりまで、樋口さんがzoomで見るというのは無理でしょうか」

…………え?

「仕込みも、場当たりも、ゲネも本番も」

お、おお……………………

「対面が何よりだとはもちろん分かっているけれど、(実際には厳しい現状で)この方法で創作が出来るなら試したい。でないと、本当に他県の人と創作ができなくなってしまう」

じっと考える。

大原さんとは2015年から一緒に創作を続けている。

いたがきちゃんもこれで4度目になる。 

たくさんの共通言語がある。

うん、なるほど。

今回の『あらわれるげきじょう』のそもそものコンセプトは、

俳優のレパートリーを作る。

演出がいなくても俳優だけで出来る作品にしていく。

コンセプト、なんにもズレてないと思った。

試してみよう。

対面なら5分で済むことが、1時間かかるかもしれない。 

ならそれも、試してみよう。

どれだけ歯がゆいことが起こるのかも、試してみよう。

とにかく9月の雲南公演はとおくてちかいおしばい。

ひぐちは雲南には訪れずに、おしばいをひとつ、作り上げてしまいましょう。 

Plant M No.18『あらわれるげきじょう』雲南公演

 

とおくてちかいおしばい

Plant M はじめての試み。稽古開始から本番が終わるまでずーっと、演出ひぐちは大阪からzoomで参加します。雲南には訪れずに、おしばいをひとつ、作り上げてしまいましょう。

 

出演

大原志保子

板垣奈那

 

スタッフ

作・演出/樋口ミユ

ファシリテーター/ののあざみ

衣裳/植田昇明(kasane

チラシデザイン/岸本昌也

zoom稽古環境整備士/寺田博英

撮影 橋本ちなみ

制作統括 合同会社 尾崎商店

 

日時 2021年9月(各回限定50席)

19日(日)本番 14時/19

20日(月・祝)本番 14

 

場所 雲南公演 

雲南市木次経済文化会館 チェリヴァホール

 

チケット

前売り2500

当日3000

高校生以下前売り当日ともに500

チケット窓口 チェリヴァホールチケットカウンター 

電話 0854-42-1155(営業窓口9:0017:00)

チケットメール予約   

plant.miyu@gmail.com

お名前・電話番号・希望日時・券種・枚数を明記の上、ご連絡ください。

※受付開始、開場は上演の30分前。

※未就学児童のご入場はご相談ください。

※上演予定時間1時間予定。

 

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

共催:株式会社キラキラ雲南

主催 Plant M



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