流れ去るものはやがてなつかしき

今月の15日に劇作家の清水邦夫さんが亡くなられました。

ひゅっ、って息が止まるような感じがしました。

2003年の秋号「せりふの時代」vol.29、

20代の頃、清水さんと対談をさせてもらったことがあります。

絶対に無理だろうなと思いながらもダメモトで

清水さんのお名前を言ってみましたら、

なんと実現することになって驚いた2003年でした。

「劇作家と演出家のジャブの応酬」という言葉がとてつもなく印象的でした。

それは演出をやるようになった今、さらに強く響いてくるのです。

あの対談の時間、なんと贅沢で豊かな時間だったのだろうと感謝です。

時は流れていくはずなのに、いまなおここに在るようです。

言葉は体に蓄積されて消えずに残る。

清水さん、ありがとうございます。

ご冥福をお祈りします。 


 

 

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