今日から手話通訳さんたちのお稽古が始まりました。
今回手話通訳をしてくださるのは、加藤真紀子(TA-net)さん、高田美香(TA-net)さん、水野里香(TA-net)さん。3名の手話通訳さんで「凛然グッドバイ」を通訳してくださいます。16日からのお稽古をずっと観てくださって、振り返りも一緒に聞いてくださって、ノートにメモがいっぱいです。
そして今日からTA-netの理事長の廣川麻子さんと、手話監修の河合依子(TA-net・岐阜ろう劇団いぶき)も豊橋入りされましたー!
お芝居で手話通訳が入るのは、私は初めての経験です。
あのね、あのですね、とても、とてもね、ものすごく面白いのですよ。
私は手話が分からない、なのに、分かる。
舞台上で動いている俳優をぐっと支え、シーンの震えを倍増して、増幅する、そんな感じがするのです。同時通訳。今、舞台上の俳優を翻訳する。同じ空気。手話通訳は、言葉そのものを置き換えるわけではない。俳優の演技を観て、さらに翻訳を深めていく。お稽古が終わった後も通訳のみなさんは集まって、抽象的な言葉をより伝えられるように、手話の言葉を探すのです。
「凛然グッドバイ」は、言葉にできないような言葉がたくさん出てきます。
詩的表現がたくさんある。
翻訳するのが大変なテキストだろうなと、と思う。
でも絶対に凛然にしようと思った。
11月に、廣川さんのシンポジウムに参加した時に、廣川さんの手話に心を奪われたわけなのです。 これは、手の動きじゃない。言葉だ、言語だ、と思ったから。
言葉ってなんだろう。
「お疲れ様」
「また明日」
という手話を覚えて話してみる。とても嬉しいのは、なぜだろう。
言葉を覚えた子どもみたいに。
手話さんたちの透明マスクはクチバシみたいでかわいいのです。
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