noyRの『アイデアル』が無事に終わりまして、1週間ぶりに家に帰り爆睡の月曜日でございました。あんなにコンコンと眠れるなんて・・・ウォーフでは快適宿泊ライフを満喫しておりましたが、眠る直前までお芝居のことをしているから体はやっぱり臨戦態勢だったのかしら。そしてね、やっぱりね、何よりもね、くぅ! 稽古大好きだぞ、本番大好きだぞ、お芝居大好きだぞこのやろう! でございます。
楽日が終わって、バラシも終わって、ささやかに、宿泊場所での乾杯を終えた後、
実奈ちゃんが言いました。
「今年いっぱいはもうお芝居できないと思ってた」
だから、出来て良かったと笑った。
1週間、とことん毎日どっぷりとお芝居の中で生きていられるって、私には喜びだ。
現実的にお腹が満たされるわけでもないけれど。
不要不急上等と思った春があった。
だからこそ演劇は豊かだと思っている。plant Mの、私の選択、今年は生身はやらないと決めた夏の始めがありました。そのことに後悔はない。noyRがやると決めた時も、それならば一緒にやろうと決めた夏の終わりがありました。どっちの選択も自分が決めたのなら、やっぱり後悔はない。
4月、5月と自粛期間があって、
6月、7月と映像の模索があったりして、それはいまも継続中だけど、
8月、9月くらいからお芝居の公演が復活し始めて。
じっとしていた穴ぐらから飛び出して、
お芝居をモリモリとすぐに始められる人たちはもちろんたくさんいて、
それはとても頼もしくて。
けれど。
穴ぐらから飛び出して、
なんだか以前とは見える風景がどうも違う気がして、
自分の体の中から「お芝居」ってものの熱が、
ちょっと変化していることに気がついた人たちも、
もしかしたら、
きっといるんじゃないかなと、
ふと、ふと思ったのでした。
4月、5月、6月、7月あたりのじっとしていたころよりも、
まわりがザワザワと動き出している今の時期に、
なんだか元気が少しなくなってしまう人がいるかもしれないと思った。
もし、ちょっと元気がなくなっている誰かがいたら、
どうか焦らないでと伝えたい。
以前どおりに、もとどおりに、なんて思わずに。
元気が出るまで、もっとじっとしていたっていい。
演劇はいつやめたっていいし、またいつ始めたっていい。
こんな自由なことってあるかしら。
自分の好きなように、選んでいい。
まわりの動きに、合わせる必要もない。
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