樋口さん、最近何考えていますか その3

14日以降にまた変化していくのだろうと思う。
日々、状況が変わる。
この放送は14日以降も流れるのかしら。
屋上から見ると以前と何か変わった様子もないけれど、
突如聞こえるこの放送がとても奇妙に感じたけれど、
日々慣れていくものなのだと思う。


最近考えていることは、ひたすら戯曲に書いて。

それから三密避けつつ、やりたいお芝居を想像して。
トラックの後ろにバンドと役者がひとりの音楽劇。 
何か聞こえるから家の窓から近くの駐車場見ると歌って芝居してる。
近くの小学校のグラウンドからとか。
もう空き地なんてどこにもないから街中で。
野外にテントを建てる筋力はないかわりに、
通報されそうになったらアクセル踏んでパトカーをまく。
とか。
もしくは、
三密inアンダーグラウンドという三密上等な人たちだけが集まる
地下の秘密の集会所でお芝居をするという妄想。
とか。
ディスタンス・アートって言葉があるのに、
どうも考えることは生身のことばかり。
これも物語の延長線上なのかもしれない。
というか、日常の延長線上に物語があるのだ。 
日常と物語のサカイメがない、と言えばそれまでなのだけれど。
この状態はコロナであってもなくても変わりなく、
脳内はいつもサカイメがない。

最近、ふと。
とくにふと思う。
これ、ただ、始まりなんだろうなと。
コロナと、コロナ周辺のことは、
これからやってくる想像以上のナニかの、始まり。
本当に恐ろしいことはこれから。
とか。
これもまた、脳内に入り込んだ物語の一節。
現実がそうかどうかは、
未来になってみないと分からない。
生きてみないと分からない。
戯曲を読み返して、
あれ、これ、あのときの、まるで予言だ、と思うことがたくさんあるから。
だからなんだかんだと語るよりも、戯曲を書くのが良いのだ。

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