人間は何色にも重なる

稽古が終わると、
考えが止まらなくなる。
あとからあとから。
まるで戯曲と関係ないことも溢れてくる。
でも関係なくもない。
あらゆることが関係していくみたいに思える。


稽古の帰りに乗るバスや電車で、
たくさんの他者の顔を見る。
関係ないことなど、きっとなにもない。


揺るぎなく、確信を持つ瞬間というのが人間にはある。
でもきっと、そう多くはないような気がする。
それよりも、
揺らいでブレることのほうが多いかもしれない。
混じり気ない1色ではなく、


人間は何色にも重なる。
yesとnoが入り混じる瞬間、
喜びと不安が入り混じる瞬間、
悲しみと怒りが入り混じる瞬間、
混じって混じって何色も混じると、
いつしか色を失くす。
でも、ホントの元の色は隠れている。
何色も何色も重なってしまったから、
色がないように見えるだけ。



 演劇ユニットnoyR vol.8『重奏 マッチ売りの少女』
10月19日(土) 14:00開演 / 19:30開演
10月20日(日) 13:00開演 / 17:00開演
会場:若葉町ウォーフ
原作:別役 実
構成・演出:樋口ミユ
音楽:棚川寛子
出演:大木実奈、仲道泰貴/
   平井光子(重力/Note)、内田健介
パフォーマー:
大間知賢哉、岸本昌也、黒木佳奈(疎開サロン)
チケット料金:
一般3,000円、U18(18歳以下割引) 1,500円
〇2019年8月28日(水)チケット発売
チケット取扱い(WEBフォーム)
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=77870e2f47
https://www.unit-noyr.com/next/

コメント