役者紹介、ニーナ、大木実奈

晴れておりますわね。
今日は打ち合わせをひとつ。

さてさて、最後の役者紹介。
ニーナの大木実奈ちゃん。

 

今回はショートにしたようでございます。
あら、似合うじゃない。
ボブだと少し重たい感じで、横顔とか見ずらかったのがすっきりして
お顔が映えるわねぇと言いますと、

「大丈夫すか、大丈夫すか? 女バスになっていないですか? 美容院でも女バスにはしないでください、女バスにはっ……て、お願いして」

学生時代、女子バスケ部だったそうでその頃の髪型トラウマがあるのでしょうか……
大丈夫よ、女バスにはなっていなから。

稽古のちょうど真ん中くらいでしょうか。
通しをしたあとの振り返りで、ニーナの迷いではなくて、実奈ちゃんの迷いが見えるという話を少しだけ話し始めた時、

「ちょ、ちょ、ちょっともうこれで、情報がおおおおってきて、考えます」

オーケー、みなまで言うな、と。
そして次の日にの通しではその迷いがさっぱりとなくなっておりました。

「もしかして整理ついた?」

と、聞くと。

「ええ、もう1回全部を読み直したんです」

実奈ちゃんが読み直すという時は、
本当にゼロから考え方や解釈を考え直すという意味でありますの。
実奈ちゃんは職人のようでありまして、
とにかく観てくれよ、という剛毅な役者であります。
口数少なく逃げることなく体現する。
振り返りのときに、ああ、そうだ、実奈ちゃんはそうだったといつもあとで思い出す。
ほんの少しの違和感を投げかけるだけでよかったんだと、思い出すのであります。

実奈ちゃんには実奈ちゃんの、
きしもんにはきしもんの、
ともにゃにはともにゃの、
みつこさんにはみつこさんの、
とみさんにはとみさんの、
みっちーにはみっちーの、
それぞれの振り返りの際、伝え方は違う。
役者それぞれに、違う。
考え方も違う。
至極当たり前のことだけれど、私は自分を振り返る。
なにか枠にはめようとしていなかったか、と振り返る。
それは今回のことだけではなく、あらゆる創作の場面において。
役者が舞台の上で、どれだけ自由でいられるか。
たくさんのことを役者から教えてもらう日々でございます。

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