終わってから次に向けての役者紹介、仲道泰貴あらため、中みち

ゴールデンウイークが終わりましたが、
みなさまいかがお過ごしでしたかしら。
さてさてー。
今年の「ニーナ会議」は無事に終わりましたが、
noyRはレパートリーにしてくそうで、来年もどこかできっとまた上演することでしょう。
というわけで、今回の本番が終わって、次の本番に向けての役者紹介をしてみようかと。

一番最初に仲道泰貴くん。
みっちー。
気がついたら改名していたそうでびっくり。
中みちくんになりました。
どうぞよろしく。
それでもやっぱりみっちーと呼び続けます。


noyRでは俳優とダンスの担当でございます。
再演をしたことでたくさん発見がありまして。
稽古で、本番で、俳優から教えてもらったことが本当にいっぱい。
noyRとはたぶん2014年くらいから一緒に創作しておりまして、
この5年の間にみっちーは変化し続けております。
当たり前だけれど、俳優はそれぞれ違う人間で、
だからアプローチの仕方だってそれぞれ。
と、分かっているけれど、
ではどう関わるのがみっちーにとって一番良いのだろうか。
なんて考え続けておりました。

みっちーはダンスを踊る時にとても自由になる、とワタクシにはそう見える。
言葉を発した時に、少し窮屈そうになる、とワタクシには見える。

セリフを完全に覚えて、
だけどセリフは発さない。
それよりも踊ってみる。
セリフを頼りに踊る。
踊って踊って体が自由になってから、
そこにセリフを乗っけてみる。

という、みっちーにしか出来ない方法を、試してみたのであります。

「考えるのが苦手というか、考えすぎると全然違う、的外れの方向にいっちゃうことがあって」

みっちーはそう言うけれど、
なぜかセリフをもとにただ踊ってみると、声は聞こえないのに何を言っているのか
見えてくるような気がしたのであります。

そうか!

みっちーは、体で考えるのだ。
体が考えるのだ。
稽古のとき、
ニーナと再会する時のトレープレフが、「書かなくちゃ」と言う時に、
みっちーは中空に、絵を描くようにペンを走らせた。

「想像しているときは、文字じゃないけど、こう、広がっているんじゃないかって、言葉にならないような想像が、でもここで広げたことをじゃあ、紙に文字にしようと思うと、さっきまでの想像がしぼむように思えて」

セリフを叩き込んだら、まず踊る。
踊った体を、客観的に見てみる。
自分の体を信じてみる。

読む。分析する。解釈。
なぜ。どうして。いつもここから始まる。
でもきっとみっちーはそこから始めるんじゃないんだと気がついた。

ブレないために、まず、踊る。
そして自分の体を発掘して、なぜ、どうしてを見つけていくんだと思った。

わたしがそれに気がつくのにずいぶん長い時間がかかったってこと。
再演がなかったら、もう少しかかっていたかもしれない。
みっちー、ありがとう。
精進します。

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