みっつの衣装

今回のお衣装も、木次のチェリヴァのとき同様、ウェンディでございます。
ハタチ族の女子たちが着替えた姿をみて、ウェンディが、

「木次の妖精」

と言いました。
遠目ですが、こちらが木次の三姉妹たち。
妖精感がございます。
舞台美術も妖精感がございます。
白い波プランでございました。



そして今回の風組さんの衣装の一部がこちら。
か、カラフル!

そして海組さんの衣装の一部がこちら。
し、シックー!


お稽古が始まるまえに、ウェンディと心斎橋不二家で打ち合わせ。
いろいろと話したけれど最終的に落ち着いたのは、

「観てからにしましょう」

というウェンディの言葉に納得いたしました。
そして稽古場で観てもらってからサラサラとノートに彼が描いたものは、
ふたつとも全然タイプがちがうー! 
というデザインでした。
風組さんには風組さんの衣装が。
海組さんには海組さんの衣装が。
着る人間が違うんだもの。そりゃそうか、と。
 
稽古をしていても。
今回はプランは同じにして、
役者の違いがどこまで出るんだろうというのを試してみようと思ったわけでありますが。
演じる人が違えばなにもかも違ってくる。
当然です。

木次のときは、波に重きを置こうと考えました。
では、今回は。
前回のときにやりきれなかった境界線に重きを置こうと思ったのであります、が。
境界線の捉え方もそれぞれなのだなぁと。
見た目にわかる境界線もあれば、心の境界線ももちろんそれぞれで。
稽古をしていてその違いが面白いなと思うのであります。

演じる役者が違うから、それぞれが、

「これどうだ?」

と、投げかけてくるものも違って当然でございます。
その、これどうだ?
を、拾うのがこれまた楽しいわけであります。
結果、そうなるならプランごと変えよう、となるから2組とも全然違うものになるわけであります。ウェンディはそれを分かっていたのかしらと思うばかりでございます。

木次の妖精と、海組の賢者と、風組の老女子と、衣装を取り替えっこは出来ないなと思ったわけであります。

しかし不二家でのウェンディとの打ち合わせは普通に楽しいでございます。

コメント