2―――夢の展開はあり得るのか?
黒田 どういうこと?
佐々木 そもそもね、俺はね。誰かと一緒に、理想や未来を語ったり、夢を見たりすることが、最近ね、出来ないって、難しいって思っていて。みんなはどうなのかなって。
黒田 確かにそれはいないかも。
佐々木 でも、劇団やってるじゃないすか。
樋口 それは同じ夢のもと?
黒田 まぁ、そう、なるかも、ね。
佐々木 桜井くんは?
桜井 今の夢を一緒に見るヤツ? うん、いますよ。一緒にいるヤツじゃなくて、こう、点、点とね。そういうヤツらと点と線で繋がってるみたいな。
黒田 私が、ああこの人、職人だなって思う人は、みんなひとりやな。
樋口 職人やからな。
黒田 だからやっぱり、私もひとりなんだろうなって気がする。
佐々木 桜井くんの、点で繋がるっていうのは面白いね。
桜井 ああ、でも、俺も、一緒に夢みたいヤツは、ひとりが多いな。
樋口 なんで一緒に夢を見るのは難しいの?
佐々木 例えば、劇団でいうと、役者と演出家の、ふたつの道が出来ちゃうみたいな。仕事がそれぞれあったりして、もとは同じ旗のもとに集ったのに。その時どうやって繋いでいくかって、同じ方向見ていられるのかなって。どうやったらそれが、叶うのかなって。
黒田 TAMHIMは? 一緒に夢を見てるの?
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