4-自分の作品と思えるか


4―――自分の作品と思えるか

佐々木 今回、心掛けてるところってある? 真史さん。

黒田 私はね、初めに琢が私小説書いて、みーちゃんが構成台本作って、初めはそのままやるつもりやったけど、台詞のない身体の作品を創るってことで、いつも私が(ダンス作品を創る)やる時には、○○な身体ってお題を創って、その身体を探るということをやってたから、構成台本からお題とか問いを見つけて、自分で自由に身体を考えさせてくれないかって私が持ちこんだ。それが故に、自ずと、こんな時間が欲しい、こんな稽古をしたいと提案させてもらって、いつもやったら演出家がこんな稽古の進め方をしますとか決めるんやけど、提案を必要な人がしていたなと思う。あと、自分の作品って感じがすごい強くて。

佐々木 ほう。

樋口 ほほう。

黒田 いつもは、稽古時間以外では、あんまり(作品のことを)考えないんだよね。

全員 (爆笑)

黒田 か、考えるよ! 課題があったら考えるけど、四六時中は考えないから。自分の作品と言っても過言じゃない覚悟で挑む、みたいな。自分のソロ作品ではないんだけど、そう言いきっても俳優として恥ずかしくない作品を創らねばという意気込みが違う。

佐々木 俺も俺の作品だと思ってる。

樋口 私もそうだね。

佐々木 俺は、受け入れる、かな。初めは出演する予定じゃなかったけど、出るのはやぶさかではないですって感じ。とりあえず受け入れて実現していく。それでもっとこの作品を良くするならどう考えるかってことかな。分業っぽいんだけど、そこは任せる、ここは考える、でも干渉しないわけでもない不思議な感じ。

 

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