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2014年4月2日水曜日

『祭礼2014』無事終了いたしました!

無事に終わりました!
観に来てくださったみなさま、本当にありがとうございました!
ああ、送風をつければよかったとブースで後悔でございます。
この季節、エアコン管理がむずかしございますね。

去年の『祭礼』とは、ガラリと変わったような。
でも根本はやはり変わらないような。
前回は岸本くんと高安さんペアでして、
この二人が並ぶと空間が二段階上へと飛ぶのです。
床から1センチ浮いているのですよ。
今いる場所から、まったく違う空の向こうのほうへと
連れて行ってくれるようでした。
今年は、地上を歩いている人がいないかと探して前田さんをゲットいたしました。
足の裏でかたーいアスファルトを踏みしめているような人と、
高安さんをペアにすると、いったいどんなものが生まれるのかという、
好奇心でございます。


一番初めのテキストは、
高安さんと前田さんの会話を書いた。
けれどしっくりこない。
あたしが前田さんに言わせたいことを書いたみたいでしっくりこない。
他に方法があるだろうと前半は項目だけを書いた。
単語のみ。
ト書きと単語ばかりのテキスト。
たしかテキスト上は、「恋」から始まり、
「能」「肉体」「身体」「血」に流れて、

「あなたは誰だ」

という問いかけの項目で会話が終わる。
それ以降のテキストは上演の流れそのもの。
稽古はじめの一日目に、
「じつはテキストには項目しかないので、中身はお二人のフリーで」
と言ってみる。
そんでもって、上演と関係なるの、ないの? みたいな話を続けて、
でもやっぱりそれは上演についての話。
1時間ほど古後さんたちも交えて役者さんと話して、さぁ、突然稽古を始めるのでした。

2人の会話は毎回公演即興でございました。
稽古でいろーんなバージョンを試みてみる。
字幕で出てくる項目もギリギリまで決めない。
順番もその稽古によって違う。
「あ、今、この話が広がりそうだから少し聞いてみよう」
とか、
「あ、これ膨らみそうだから、こんな単語を投入してみよう」
とか、
じっと見ながら、ワタクシが単語を口にする。

と、

お二人はその単語をさっととらえてまた会話を進めるのでございます。
だから会話はとっちらかっている時もあるし、
飛んでる会話になっている時もある。
でもどんな内容になっても、
会話は流れている。
飛ぼうが、とっちらかろうが、
会話が流れる。
日頃の会話は転がってかわっていく。
そういう稽古を繰り返していくうちに、

ふたりの違いと、ふたりの似ているところ。
人間そのものの違いなのか、
役者と巫女の違いなのか。
男と女の違いなのか。
喋っているその人が見えてくる。
と、同時に、見えなくなる。

これは、誰のナンの会話なのだろう。

と思った時に、

「暗転です」

という合図を言う。
そうすると、
本当のフィクションが始まりだすのです。
本当のフィクションだって。
ヘンな言葉。
フィクションというか、物語が始まるんです。
「祭礼」において、物語、というか、ドラマはたったひとつなんです。
去年でいうのなら、岸本くんの長いセリフ。
今回でいうなら、前田さんの長いセリフ。
ドラマはそこにしかない。



高安さんはそのドラマのために舞うのか、
それともあのだらりとした会話の続きのために舞うのか、
そんなこたぁどっちでもよろしいのよと思う。
舞の間に、アナタは何を思ったかのほうが重要。
高安さんが言うには、舞っている空間に彼女はいないのです。
では、誰がいるのか。
神はちらりとのぞくだけ。
誰がいるのか。
その場の人たちがいる。
村の寄合い所みたいなものかな。

さて、次は『旅する劇場』
祭礼、島根へ行く。

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