黒田真史という女の子

役者のなかの、今回の紅一点。
 
黒田真史さん。
アカデミーの一期生でございます。
ストレート黒髪。
細くて小さくて、なんていうんでしょうか。小学校のころにクラスにいるピアノが弾ける美少女、という感じでございます。添加物いっぱいの食べ物を食べるとじいやが怒る、みたいな感じ。乱暴な男子と遊んでいたらお母様が家に連れて帰る、みたいな。白いワンピースに麦わら帽子、みたいな。ソーダ水の中のサクランボみたいな。海辺で、あは、つめたーい、みたいな、
 
感じかと思ったら大間違いでございます。東京育ちかとおもいきや、関西です。
ああ、関西!
兵庫らしいです。
 
真史さんは、美人だけれど、美人ではないところが魅力です。けなしてんだか、褒めてんだか。見た感じが高原の美少女だが、全く乙女心がない。皆無。
およそ女の子らしいすべてのことが遥か彼方。だからイイんです。
ダンスをやっていらっしゃるので体にブレがない。毎回の稽古前のアップ時に柔らかい体をさらに柔らかくしていらっしゃいます。
無防備ではない体とは、こんな体のことをいうのか、と思います。
でも、しなやか。
途切れない集中力でございます。
体と気は深い関係だなと。
つくづく。
気づかされる。
 
「真史さん、よく見ると足が床から1センチ浮いてる、みたいにならないかしら」
 
そんなバカな私のイメージを、
 
「やってみる」
 
とか受けてくれます。
ワタクシも全身全霊でバカではございません。そういう、軽さを言ってみたまででございます。
稽古中の真史さんの発見力は素晴らしいと思うのです。だから見ていて飽きない。
 
大阪弁が話せて、体が動いて、美人でいて美人でなくて、言葉がないときにも体の中に言葉が詰まってそうな人。
おおおお。
そんな人を探しておりましたのよ!!!
 
 

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