「凜然グッドバイ」を少しずつ その5

今日のふにゃふにゃは、無言ダンスのことを。
機関銃のように喋り続けて。
怒涛のように喋り続けて。
でも一番饒舌なのは、無言ダンスのシーンだと思うのであります。
だから無言ダンスについてのことをふにゃふにゃ言うのもなんだか無粋な気もいたします。

原先生に、「どうやってあの振り付けを考えるのですか」と質問した途端に、
そんなものは聞くようなもんじゃないなと気がついたある日の打ち上げがございます。

原先生は稽古を観に来てくれるたびに、動きに変化をつけます。
この前観たものと、今日観たものの、俳優たちの変化を読み取って、動きをブラッシュアップしていくのであります。

動かす二の腕や、伸ばした指先や、踏みしめる足先に、
センとデモの生活や人生が乗っかっているように思えるのであります。
歩く一歩に物語を見る。

言葉になる前の言葉を、原先生は見抜いてくれているのだと感じるのであります。

それを言葉にするのではなくて、細胞に移していく。
ダンスって、細胞が踊ることなのだ。

そ、そうか! はわわっ・・・!
と、無言ダンスの場当たり。
暗い客席ではたと思い、ドキドキするわけであります。ふにゃにふにゃ。


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